今井 ほのよ

ハットデザイナー、
自身のレーベルhonoyoのディレクター

抗うハットデザイナー

ハットデザイナー。と、言っても帽子(ハット)をデザインするだけではない、頭につけるもの(ヘッドピース)をデザインするアーティスト。

「男女平等、ダイバーシティ」が区のキャッチコピーにもなる多様な人びとが行き交う街、渋谷。ここで生まれ育ち、今もなおこの街の人、物、建物、風景など、ありとあらゆる目に入るものをインスピレーションとして1つのヘッドピースへと落とし込む。ほのよさんが日々アイディアを探すキャットストリートを一緒に歩けば、「ここは私の離乳食を買った所らしいです」など、思い出がいくつも飛び出す。

アーティスト今井ほのよさんのスタジオは、渋谷のスクランブル交差点の人混みを抜けて少し歩くと落ち着いた場所にある。「こんにちは!どうぞ中へ!」エネルギッシュかつ真っ直ぐな声でいつも私たちを迎えてくれる。中へ入ると、これまでの作品、色とりどりのパーツ、旅先で一目惚れした珍しい形のかぶりもの、インスピレーションとなる絵など、まさに「工房」という雰囲気あふれるワクワクした空間が広がる。

ほのよさんは建築家である父、デザイナーである母の間に生まれた。素敵なスタジオも手作りというのだから驚く。彼女はよく自分のことを「負けず嫌い」だと言うが、それも「親譲り(DNA)」だそうだ。ハットデザイナーなりたて1年目2012年には、世界中のハットデザイナーが競うコンテストThe Hat Designer of the Yearにて和紙で帽子制作した「OMIKUJI(おみくじ)」の作品で高い評価を受け優勝。更に、「Metal Colleciton(メタルコレクション)」の作品ではなんと数多くの他のアーティストたちの作品を横目に、レディーガガに選ばれて日本来日の際にパーティーでつけてもらったなんてエピソードも。彼女は「ラッキーだった」なんていうが、私にはやるからには「常に本気で戦う、ファイターほのよ」さんらしい出来事の数々だなと思った。それに、和紙やメタルの廃材、様々な素材を自在に表現力へとかえてしまう力もほのよさんらしさ全開だ。

何でも手作りする両親のもと育ったからなのか、「目にしたものはほとんど自分で作れます。逆に、買うものは手作りできないものだけ。Interludeの参加者にも、もっと何かを手で作る(手作りする)ということを身近に感じてほしい」と彼女は言う。

honoyo作品の特徴は「え、なにこれ?!みたことない」というサプライズだと私は思う。と、いうのもほのよさんは普段アイディアを見つけに渋谷の街を歩く際、「これ頭にのせたら面白いかな?」「どうすれば、人が私の作品をみて驚くだろう?」そんなことを考えながら歩いているそうだ。彼女は少しいたずらな笑顔で「一瞬でも『え?』っていう感じで立ち止まってもらったら、私の勝ちだと思ってます!」と言っていたことがある。実際、私も彼女と彼女の作品に出逢ったときはそんな感じだった。(笑い)

ハットデザイナーだから、昔ながらの帽子をデザインするのか?売っているものだから、自分には作れないのか?アーティスト今井ほのよは、常に自分の中の「当たり前、常識」に体当たりし、自分が良いというモノを作る。作りたいモノを作る。目にしたモノを頭にのっけてしまう!そんなhonoyo感性の源泉を探り、渋谷を歩きながら、自分の中の「当たり前」をみつけてヘッドピースという1つの作品に落とし込む。

渋谷へ来たのに、ただスクランブル交差点で記念撮影して終わり?そんなのは、つまらない。渋谷という「まち」を感じながら今井ほのよというアーティストに出逢い自分の常識に抗う半日-そんな贅沢で刺激的な時間はここにしかない。

■スケジュール
09:30 渋谷駅集合
10:00 帽子づくり
12:15 ランチ
13:15 帽子づくり
15:30 現地解散

¥37,000 / 1名

帽子を作る過程はシンプルなものでしたが、たくさん創作力をかきたてられるエネルギーを感じられ、すぐにでもまた帽子を作ってみたいという気持ちになりました。新しいクラフトを学ぶのはとてもクールなことで、自分でもまたやってみようと思っています。

ジョイ

カナダ

ジョイ
一日を通して、スローダウンして周囲の環境を吸収することが、新たなインスピレーションへの近道になることを再認識しました。 アーティストのHonoyoさん、ファシリテーターの方、そして参加者の方も、とても信頼できる素敵な方ばかりでした。(プログラム) 始めの方から個人的な感情もみんなが打ち明けたり、共有したりできる、安心できる空間でした。

シズカ

日本

シズカ
最初はどんなことが待ち受けているのか不安でしたが、すべてが自然に進んでいきました。 Interludeが他のプログラムと違うのは、一つの体験の中に様々なファセットが組み合わされていると思います。他のプログラムは、制作やテクニックに主眼が置かれていますが、この体験は、共有すること、ライフストーリーや街の一部を知ること、地元の食べ物を知ること、創造性を刺激すること、そして何が起こるかわからないことに驚きと不安を覚えることに主眼が置かれています。今まで参加してきた他のプログラムよりも短いですが、より一体感のあるアプローチをしています。

イーロイ

アルゼンチン

イーロイ
私にとってInterludeは、少し休憩して次のステップに向けて自分自身を整えることができる、その間の空白の空間/時間でした。 帽子デザイナーであるHonoyoさんのメガネをかけることで、目に映るものすべてに新しい視点を与えてくれました。

シオリ

日本

シオリ

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